独身女性が一人で生きていくためのライフプラン~住宅購入編③

多様性の時代、結婚が最終目的という考えは古いかもしれません。女性も男性と同じように第一線で働く時代です。生活能力もあるため、独身のあいだに自宅を購入する人も増えています。

毎月のローンの支払い額が、家賃と同じ位であれば、将来的にご自身の資産になる「購入」を選ぶようです。購入すれば自分の資産になる、賃貸は、ずっと家賃を支払っていかなければなりません。

そして自分のものにはなりません。また自分で選んだ「我が家」で自由に生活したいという希望も「購入」を選ぶ理由にはあるようです。

目次

女性のライフプランに変化はつきもの

Smiling young woman wearing loungewear relaxing in her room

生涯独身を貫く!と決めて自分の理想の住宅を購入したけれど、その後に結婚や出産、親の介護などという、ライフプランの変化も想定されます。

しかし、購入していれば継続してそこに住み続ける選択肢以外に、売却や賃貸物件として活用する方法もあります。不動産の購入は、長い人生の中でももっとも大きな買い物の一つです。一度購入すれば、もちろん手元に残しておきたいと考えるでしょう。

売却しなくてはならないような場面が来たらどうしましょう?当然ですが、一度賃貸物件として運用する方法も有効です。賃貸契約を終えた後は、ご自身の居住用として使用することもできますね。

注意点としては固定資産税や修繕費・維持費等の経費と空室時の損失を考える必要があるということです。売却した場合は、ローン残高などによりますが、ある程度まとまったお金が手に入ります。例えば売却して得たお金を介護施設の入居金にすることも可能です。

こうなると「購入の時点で売却や賃貸にすることを考えなくちゃダメなの?」と思われる方もいるかもしれませんが、「そうなのです!」人生100年時代、住宅購入にも転ばぬ先の杖は必要です。

長い人生、様々な生活の変化も増えてきました。住宅の購入も柔軟に対応できる物件を見つけることが重要です。売却しやすい条件を満たしておくと資産価値も違ってきます。

条件で一番重要なのが「立地」です。立地条件が良い物件は購入希望者も必然と多くなります。例えば単身者に人気があるのは、駅や都心から近い「立地」です。加えて「バス・トイレ別」、「2階以上」のマンションは人気があります。意外かもしれませんが趣味重視のデザイン性やおしゃれな内装等よりも、使い勝手がよくオーソドックスなタイプが選ばれやすくなるので注目してはいかがでしょうか?売却の予定がない方でも万が一の事を考えて念頭に入れておくことをお勧めします。購入を検討する時には、「売りやすく、貸しやすい物件」を選ぶとよいでしょう。

売却しやすいコンパクトマンション

将来、売却の可能性も考えた場合、独身の女性にお勧めするのが「コンパクトマンション」です。きちんとした定義があるわけではありませんが、単身者用の大きさとファミリー向けの大きさのちょうど中間くらいで、間取りは1DK~2DKの規模のものです。駅周辺や都心部に多く、周辺に商業施設がある等利便性にも優れています。女性の一人暮らしには多少広めですが結婚等でライフスタイルが変わった時には、広いマンションに買い替える準備期間として、二人で生活することも可能です。収入に余裕があればプライベートでゆったりと過ごすには、このコンパクトマンションくらいのサイズがちょうど良く、買い手にも借り手にも人気があります。

まとめ

女性が社会進出し、バリバリと働く時代になり、仕事だけではなくプライベートな時間を充実させたいと思う方が増えてきています。独身の女性が住宅を購入することもめずらしくありません。生涯住むための家にせよ、賃貸を視野に入れて取得する家にせよ、どちらも購入の際にはライフプランを立てることが重要です。ライフプランンを立てるにあたってはローン返済を含んだ資金計画、もしもの時の危機管理や売却計画も考える必要があります。売却したあとはできればローンの残債を完済でき、手元にお金が残るとよいですね。

そのためにも良い立地条件・使いやすい間取りの住宅を選ぶ必要があります。
何よりも自分自身が快適な毎日を過ごせることが理想です。
最初に購入した住宅が=「終の棲家」という概念は変わってきています。もちろん住宅の購入は人生における大きな買い物ですから、簡単に決断できるものではありません。

しかし、長い人生、購入後にもいろいろな環境等の変化が起こります。変化があっても柔軟に対応できる物件を選ぶことによって解決の選択肢を増やすことが出来ます。住宅の購入は単に住み続けるだけではなく、売却して資金を確保する、賃貸収入を得る、またはリバースモーゲージやリースバックの利用により生活を守る事にも役立ちます。長生きのリスクに備えて独身で女性の方も住宅の購入を考えてみてはいかがでしょうか?
住宅の購入前には、
・自分にとってのメリット・デメリットを知る
・ライフプランを立てて収支に無理がないかを知る
事を忘れずに行ってください。

前編はこちらから
独身女性が一人で生きていくためのライフプラン~住宅購入編①

独身女性が一人で生きていくためのライフプラン~住宅購入編②

記事の監修

梅田 雅美
CFP®、証券外務員Ⅱ種、防災士
18年間でセミナーや個別相談で延べ1500件以上の相談業務に携わる。企業での研修講師も多数おこない、日本FP協会「くらしとお金の相談室」平成28年度相談員。日経新聞や朝日新聞、WEBメディアなどで執筆活動もおこなう。防災士としても活動し、リスクマネジメントにも力を入れている。

メッセージ
人生100年時代。自助努力が現実的に必要になってきました。一人で自分や家族の遠い未来を考える事は簡単ではありません。 「お金の話」となると更に情報や知識が必要です。そんな時こそぜひFPを活用してください。 様々な経験を持ったFPと将来についての不安や心配を改善して、夢や生きがいを増やしていきましょう。 お金に関する小さな疑問からお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

■ペンネーム
Mare8
■不動産歴
6年
■保有資格
宅地建物取引士、AFP
■得意なジャンル
不動産売買関連
■自己紹介
不動産業界歴は6年目です。不動産会社でパート勤務をしています。業務では、主に土地の売買仲介に携わっています。現地調査から役所調査、契約関係書類の作成をしています。
将来的に避けて通ることはできないであろうと思い、空き家対策関連の講習等に参加したりしてノウハウを勉強中。
宅建士とAFPの資格を保有していますので、その知識を活かしてお客様の相談にもたまに対応させていただいています。
経験を活かした執筆ができればと思います。

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