節税効果絶大!共働き夫婦が利用できるペアローンのメリットを解説!

マイホームを購入の際に利用する住宅ローン。借入金額も大きいのでローンの種類選びにも迷うところです。
現代は、核家族が主流となり共働き夫婦の割合は2000年を境に増え7割に迫っています。このようなライフスタイルの変化に伴い共働き世帯にお勧めなのが「ペアローン」です。
ペアローンとは、一つの住宅に夫婦それぞれが主債務者(お金を借りる人)として、お互いが相手の住宅ローンの連帯保証人になり契約する方法です。つまり、一つの住宅にローン契約が二つある状態です。尚ペアローンは、夫婦のみではなく、親子でも利用することが出来ます。家族で協力して世帯年収を活かせる方法です。

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目次

ペアローンのメリット

借入可能額を増やすことができる。

予算が増えるので、高額な住宅を購入する可能性も増えます。

住宅ローン控除が二人分使える

住宅ローン控除は、新築住宅や再販買取住宅では最大13年間、既存住宅では10年間、毎年支払ったローンの残高に応じて納めた税金が戻ってきます。住宅ローン控除を受けるためにはローンの名義人であることが条件です。ペアローンでは、夫婦が別々の名義人で借り入れをするため二人分の控除が受けられます。節税効果が大きくなります。

新築の長期認定優良住宅や低炭素住宅を建てることができる

借入限度額が多くなることで、借入額の上限が一番高い条件である「新築・長期認定優良住宅」や「低炭素住宅」を購入することが可能となります。住宅ローンの控除額を有効活用できます。

金利の違うローンの組み合わせも可能に

ペアローンは、それぞれが別の契約なので、金利別にローンを選択することも可能です。
例えば、夫の借り入れ割合が多いので、夫のローンは長期の固定金利で比較的安定した返済を続ける。妻の分は金利の低い変動型を選んで短期間に返済を進める。というプランも可能になります。固定金利か、変動金利かと迷っている場合にも組み合わせによって自分たちにあった方法を選べます。

ペアローンのデメリット

ペアローンは、大きなメリットもありますが、デメリットもあるので注意が必要です。

諸経費が2倍

契約が別々だということで手続きに必要な諸経費がすべて2倍にかかってしまいます。諸経費とは、登記費用や印紙代、司法書士さんへの報酬等です。

変化の対応に弱い

例えばよくあるケースとして、妻の収入に変化がある場合です。妻が妊娠・出産を機に仕事を辞めることになって、収入が無くなってしまうというケースだと住宅ローン控除がなくなり、還付金の収入が期待できなくなる。
そもそも、夫一人の借り入れ可能額より多い借入金額なので、返済が大きな負担になってしまう。このような場合、家計の収支バランスが大きく崩れてしまい、居住を継続することが難しくなってしまいます。
その他に、将来的に離婚などの変化があると住宅の取り扱いが、たいへん複雑になります。売却することにしても、共有名義の不動産は、所有者全員の同意が必要であるため、合意が得られない場合は共有物分割請求権の訴訟に発展してしまう恐れもあります。

ペアローンに向いているのはどんな人?

ペアローンに向いている人は、「夫婦ともに安定した収入がある人」、「妊娠・出産・育児休暇の後も夫婦ともに職場に復帰できる人」、「夫婦ともに団信(団体信用生命保険)に問題なく加入できる健康状態の人」です。

ペアローンを知って上手に活用しよう!

先述した通り、メリットもあればデメリットもあります。
将来突然予想もしないことも起こりますし、どちらかの収入が減ってしまうと返済が困難になることもあります。夫婦二人だけのライフスタイルから、出産後に退職する状況になる、或いは親の介護で勤務時間を減らすという事もあるかもしれません。万が一、夫婦のどちらかが死亡するケースでは、死亡した方のローンは完済になりますが、残った方のローンは払い続けなければなりません。さらに離婚となった場合、夫婦関係は解消しても住宅を売却しなければ住宅ローンは継続して返済しなくてはいけません。
夢のマイホームを購入する時に、先々どちらかが亡くなることや離婚のケースまで想定してというのは現実的には難しいと思いますが、ぜひ知っておいてください。
しかし、「ペアローン」は住宅ローン控除を2人分利用できる、借入額を増やして理想の住宅に住める、などメリットはたくさんあります。
大事なのは「ライフスタイルは将来変化するものだ」ということを理解して、しっかりとシミュレーションをすることです。
シミュレーションの結果から、長期的に見てどちらかが返済できなくなっても無理なく生活できる範囲かどうかを検討する。またケガや病気で働けない場合に備えてどのくらいの保障が必要なのかを判断することができます。
住宅は人生の中で三大支出の一つです。(住宅・教育・老後)大きなお金の問題ですので、失敗しないように購入後のシミュレーションについてプロのファイナンシャルプランナーなどに相談するのもよいでしょう。
自分たちにベストな方法を知り、安心できるマイホームプラン、幸せなライフプランを見つけていただきたいと思います。

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記事の監修

梅田 雅美
CFP®、証券外務員Ⅱ種、防災士
18年間でセミナーや個別相談で延べ1500件以上の相談業務に携わる。企業での研修講師も多数おこない、日本FP協会「くらしとお金の相談室」平成28年度相談員。日経新聞や朝日新聞、WEBメディアなどで執筆活動もおこなう。防災士としても活動し、リスクマネジメントにも力を入れている。

メッセージ
人生100年時代。自助努力が現実的に必要になってきました。一人で自分や家族の遠い未来を考える事は簡単ではありません。 「お金の話」となると更に情報や知識が必要です。そんな時こそぜひFPを活用してください。 様々な経験を持ったFPと将来についての不安や心配を改善して、夢や生きがいを増やしていきましょう。 お金に関する小さな疑問からお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

■ペンネーム
Mare8
■不動産歴
6年
■保有資格
宅地建物取引士、AFP
■得意なジャンル
不動産売買関連
■自己紹介
不動産業界歴は6年目です。不動産会社でパート勤務をしています。業務では、主に土地の売買仲介に携わっています。現地調査から役所調査、契約関係書類の作成をしています。
将来的に避けて通ることはできないであろうと思い、空き家対策関連の講習等に参加したりしてノウハウを勉強中。
宅建士とAFPの資格を保有していますので、その知識を活かしてお客様の相談にもたまに対応させていただいています。
経験を活かした執筆ができればと思います。

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