マンションを売るならどこの不動産屋に頼むべき?高く買ってくれる不動産屋の特徴を解説

694.3万戸。この数値が何を表しているかご存知でしょうか?
この数値は、国土交通省が公開している令和5年度の住宅経済関連データのマンションの供給戸数から抜粋した、2022年末時点でのマンションストック総数です。
令和2年の国勢調査の1世帯あたりの平均人員が2.2人ですから、掛け算すると1527万人です。単純計算ですが、国民の約1割強がマンションに居住していることになります。
一方で2023年度版・国土交通白書の宅地建物取引業者数の推移によると、2021年度末では約129,000社の不動産屋が、宅地建物取引業社として免許を受けています。
ここで、一つの疑問が生じました。たくさんのマンションとたくさんの不動産屋、どのように組み合わせると、マンションは高値で売却できるのでしょうか?
答えを記事に記載しました。ぜひ、最後までご覧ください。

目次

マンションを高く買ってくれる不動産屋とは?

マンションを高値で売れる不動産屋には多くの特徴があります。中でも「これは!」という特徴を3つ、まとめました。以下の3つです。

  • マンションの販売に特化している
  • 客付けがよい
  • 優秀な担当者が勤務している

当たり前のように感じると思いますが、上記のような不動産屋を探すことは、簡単ではありません。
次章では、それぞれの特徴の見極め方を解説します。

マンションの販売に特化している

マンションを高値で売れる不動産屋の特徴の一つ目は、マンションの販売に特化していることです。
「解りきったこと」だと批判を受けそうな上に、一般客には見極めが難しいと思われるでしょう。ですが、簡単にピックアップできる方法があります。
その方法は、不動産情報サイトで売却したいマンション近くのエリアで、中古マンションを検索することです。
そして、掲載されている「いいな」と思ったマンションがあれば、取り扱っている不動産屋に着目しましょう。マンション情報の魅せ方が上手なその不動産屋は、マンション販売に特化している可能性が高いといえます。この方法で、マンションの販売に特化している不動産屋を簡単にピックアップできるため、お試しください。

客付けがよい

マンションを高値で売れる不動産屋の特徴の二つ目は、客付けがよいことです。
不動産業界では、売主の仲介業者を元付け・買主の仲介業者を客付けといい、ひっきりなしに買主を仲介できる不動産屋に対しては「客付けがいい」と表現します。
この点の見極めはやや困難ですが、指標の一つに免許番号が挙げられます。不動産免許の番号には、必ずカッコと数字が記載されており、カッコ内の数字は更新回数を表す仕組みです。
1996年3月31日以降は5年更新が義務付けられており、数字が大きいほど長く店を構えていることから、客付けのよさを表す指標の一つといえるでしょう。

優秀な担当者が勤務している

マンションを高値で売れる不動産屋の特徴の三つ目は、優秀な担当者が勤務していることです。この見極めは簡単です。担当者の説明に納得できるか否かで決まります。
判断するに当たり、あまり難しく考えてはいけません。聞いたことをそのまま答えてくれたり、内容に説得力があれば十分です。
しかし、「わかりません」とすぐに述べる担当者を、その場で優秀ではないと判断するにはやや軽率過ぎます。重要なのはその後です。
調べる・社内の人に確認するなどの行動を起こし、迅速に回答してくれる担当者もまた、信頼できるといえるでしょう。
注意すべき担当者はその後に回答がない・回答が的外れ・聞いてもいないことを答えるなど不快に感じた場合です。
特に後の2点の対応は、不得意分野の質問に対して強引に得意分野の内容をあてがって自分をよく魅せる傾向にあります。注意しましょう。

不動産屋の分類とマンションの買い取り額

前章ではマンションを高値で買ってくれる不動産屋の特徴を紹介しました。
この章では不動産屋を大手・地場・個人の3種類に分類し、それぞれのメリット・デメリットを加味したマンション売却の特徴を解説します。
それぞれのメリット・デメリットについては、以下の表をご参照ください。

メリットデメリット
大手の不動産屋大きな資金力
知名度・信頼度が高い
集客力がある
ルールが厳しい
担当者の当たりはずれが顕著
地場の不動産屋地場の細かいニーズを把握している
小回り・融通が利く
知名度がやや低い傾向にある
まれに悪徳業者が存在する
個人の不動産屋非常に小回りが利く
費用面でも融通が利きやすい
資金力が低い
地場の不動産屋よりさらに知名度が低い
法人と比較して信頼度が低い

大手の不動産屋

高値でかつ、スピーディーな売却を希望するなら手堅く大手の不動産屋を選択しましょう。
言わずと知れた大手の不動産屋の多くは、比較的に利用者の多い駅周辺の地階に位置しており、入りやすい店構えが魅力的です。
テレビCMを多く打ち出し、知名度と信頼度の高さから、集客力に繋がります。その知名度と集客力が、よりスピーディーな売却に繋がるといえるのです。
一店舗当たりの従業者数が多いため、知識・提案力・対応が一定の基準に満たない担当者も見受けられます。あまりにも対応が不満な場合は、担当者の交代を申し出てください。
また、コンプライアンスに敏感で、ルールが厳しくて小回りが利きにくいことも難点です。しかし、これらを言い換えると信頼の証といえます。
デメリットを含めて、これらの特徴が大手の不動産屋の魅力なのです。

地場の不動産屋

個性的なマンションの場合、まずは地場の不動産屋に相談しましょう。
大手と比較して、やや知名度が落ちることは否めませんが、かゆい所に手が届くサービスを意識した対応が得意です。また、小回りの利いた対応も魅力的といえます。
駅周辺に限らず、様々な場所に位置していることから、自宅の近くでも見ることも珍しくありません。
これらの特徴から地場の細かい需要を把握しており、様々な情報を持っていることが、地場の不動産屋の最大の武器だと解ります。
正攻法では売却しづらい個性的なマンションも、地場の不動産屋ならスムーズに売却できるノウハウを持っている可能性が高いのです。
ただ、知名度の低さから欲を出す不動産屋が、一定数存在することも事実です。この事実から、大手と比較して信頼度が低いと判断されがちです。

個人の不動産屋

高値で売れても、売却に多額の費用がかかっては、本末転倒です。多少は時間がかかっても、費用を抑えたいなら、個人の不動産屋一択です。
個人の不動産屋とは、宅建業の免許を受けた個人事業主を指します。
免許は許可された事業者に与えられるもので、宅地建物取引士の資格は宅地建物取引士試験に合格した個人に、与えられるものです。
個人事業主への免許と、宅建士の資格は混同しやすいのですが、この機会に区別して認識してください。
個人の不動産屋の特徴は、非常に細かく小回りが利く点ですが、最大の特徴は費用面にあります。
宅建業法では、仲介手数料の上限額が定められています。大手の不動産屋の多くは、組織として仲介手数料の額を、宅建業法で定められた上限額に設定します。
担当者の判断では値引き交渉が難しい一方で、個人の不動産屋であれば、個人の判断で値引きが可能です。
しかし、値引きに限らずこの判断が容易に変更でき過ぎてしまうという点が、大手・地場の不動産屋と比較して信頼度が低いと判断される要因かもしれません。
資金調達の面でも、大手・地場の不動産屋と比較して不利になるため、あらかじめ理解しておきたいポイントです。

まとめ

当記事では、マンションを高値で売れる不動産屋の特徴と、事情に応じて選択すべき不動産屋の種類を解説しました。
マンションも不動産屋も数多く存在するため、一言では語りつくせないことが、お解りいただけたと思います。
マンションを高く売る不動産屋の特徴は以下の3つです。
マンションの販売に特化している
客付けがよい
優秀な担当者が勤務している
加えて、スピーディーなマンションの売却なら、大手の不動産屋がおすすめです。
続いて、マンションが個性的で一筋縄では売却できない場合は、地場の不動産屋に相談しましょう。
最後に、時間はかかっても費用を抑えたいなら、個人の不動産屋しかありません。
ぜひ、マンションを高値で売却できるように、この記事を参考にしてください。最後までご覧いただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

■ペンネーム
佐々木 俊介

■保有資格
宅地建物取引士

■得意な不動産ジャンル
宅建業法・都市計画法及び建築基準法に関する注意点・不動産投資

■自己紹介
40歳 既婚 中学生の娘がおります。2021年の住宅の購入をきっかけに副業でWebライターをはじめました。不動産関連記事を手がけるうちに不動産に興味を頂き、2023年の宅建試験に合格。現在は不動産関連のWebライターとして活動中です。

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