地場の不動産屋と大手の不動産屋はどっちがいいの?違いを比較!

「不動産会社選びで失敗したくない」
「地域密着型の地場の不動産と大手の不動産会社はどう違うの?」

不動産購入を検討中でこのような悩みを持っていませんか?

不動産会社選びは、不動産の購入を検討しているのであればとても重要なことです。
不動産売買の取引では、大きなお金が動くので失敗したくないですよね。

不動産業界は専門的な言葉が多く、不動産に馴染みのない人や初めて不動産会社を利用する人は、相手が悪徳不動産業者だった場合、容易にだまされやすい状況にあると言えます。

知識のないまま不動産の購入をしてしまうと満足のいく結果が得られずに、大金を失ってしまう可能性もあります。

この記事では大手不動産会社出身の宅建士である私が、地場の不動産会社と大手の不動産会社の違いや不動産会社選びで失敗しない為のポイントをご紹介していきます。

目次

不動産屋選びで失敗しないためには?

不動産を購入したいけど、どこの不動産会社を選べばいいか分からない人は多いと思います。実は不動産会社の数はコンビニの2倍もあるのです。
そんな中で1つだけ不動産会社を決めるのはなかなか難しいかもしれません。不動産会社の数が多いため、適当に不動産会社を選んでしまい失敗したという声をよく聞きます。

ここから不動産会社選びのポイントについて3つにまとめたのでしっかり目を通しておきましょう。

不動産会社の種類をみる

不動産会社の種類は大きく分けて2つあります。「賃貸」と「売買」の2種類です。同じ不動産会社でも賃貸と売買の会社では、だいぶ業務内容も変わってきます。
大前提として、賃貸と売買の会社は別の職種だと理解しておきましょう。そして不動産の購入を考えているのであれば売買の不動産会社を選ぶ必要がありますが、売買でも2つの種類に分かれます。

不動産売買では、「売りメイン」と「買いメイン」の会社があります。不動産売買の会社で不動産の売却を考えているなら不動産売却実績の多い会社を選び、不動産購入であれば、不動産販売の実績が多い会社を選びましょう。

不動産会社によって得意、不得意があります。

自分の考えている取引態様と同じ不動産会社を選ぶことで提案される選択肢の幅も変わってきますので不動産会社の種類を見極めることは大切です。

サービスの質で選ぶ

不動産の購入を考えて不動産会社を選ぶと不動産を売りたい側と買いたい側の中間に立つ、不動産仲介会社がほとんどです。
ネット上では不動産売買取引を行う中で、仲介手数が安い不動産会社を選びましょうといった情報があふれています。実はどの仲介業者でも取り扱う物件は同じで仲介手数料は基本的に変わりません。
なぜなら、仲介業者の利益は仲介手数料から得ており、仲介手数料も法律で上限が定められているため、あまり変わらないのが現状です。
中には仲介手数料を割引して販売している不動産会社もありますが、裏を返せば少ない利益でも売り上げが欲しいといった心理が見えてきます。

利益優先で販売を行っている不動産会社はサービスの質が低い可能性があります。
例えば、どんな物件に対しても良いことだけしか言わなかったり、ほかの選択肢もあるに提供してもらえなかったりなど。
また、不動産購入をする場合、契約時には住宅ローンのほかに火災保険や地震保険など様々な損害保険の加入が必要です。
その際、必要な補償だけに加入することができれば保険料を抑えることができます。
例えば、不動産の周辺に川や海などがなく、洪水や津波といった水災のリスクが低いのであれば、水災補償のないプランを選ぶと良いでしょう。

このようにプランを自分で選ぶことができず、不動産会社が提携している必要のないサービスを無理に進めてくる場合は注意が必要です。
不動産を購入するにあたっては仲介手数料を重要視するのではなく、サービスの質をよくみて不動産会社を選んでいきましょう。

不動産会社を1社で決めない

手間かもしれませんが、不動産会社選びは1社だけではなく、複数の不動産会社にコンタクトを取ることをおすすめします。具体的には3~4社程度まわってから利用する不動産会社を決めるのがベストです。
この時、見るべきポイントは物件情報ではなく営業担当者やサービスの質・選択の自由度を比較しましょう。
一昔前までは不動産会社に足を運んで物件情報を見せてもらいほかの会社から紹介してもらった物件と比較するといった方法が主流でした。
しかし、今や情報社会でほとんどの物件がインターネット上で見ることが可能です。

そして、どの不動産会社でも取り扱える物件は基本的に同じものを紹介することができます。

営業担当者で選ぶ

不動産会社は不動産情報を「レインズ」という不動産物件システムに登録をして物件情報を集めます。このレインズはどの不動産会社でも利用することができ、レインズで掲載されている物件を紹介することが可能です。
そのため、物件情報を不動産会社で聞く必要はなく、その不動産会社の雰囲気や独自のサービスを重要視しましょう。

そしてなにより営業担当者の見極め、選択が大事です。
同じ物件でも営業担当者次第では結果が大きく変わってきます。経験豊富な営業担当者であれば経験値も若手の担当者に比べ多く、視野も広いため、顧客の求めているものを理解し提供できるサービスの範囲も広いでしょう。

不動産会社の営業は歩合制となっており、買ってもらったら終わりという「売切り」の場合が多いです。営業担当者によっては利益優先で物件を売りたいことから良いことばかりいう担当者も存在します。

何社も不動産会社をまわることは、このように、営業担当者やサービスの比較にもなるのでとても大切なことです。
ただ、飛び込みで不動産会社を回ることはガチャガチャをしているのと同じことになります、運よく良い担当者に巡り合えればいいですが、運任せのようになってしまっています。親族や友人、会社関係など、不動産取引を行った人に感想などを聞き、担当者を紹介してもらうなど第三者の影響力をうまく利用し優秀な担当者を見つけるのも有効です。

不動産取引の仕組み

地場の不動産と大手の不動産を比較する前に不動産取引の仕組みについて理解しておきましょう。

一般的に不動産仲介では、両手仲介と片手仲介の2つの方法があります。
売主と買主のそれぞれに不動産会社が付き、2社で取引を行う「片手仲介」の方法と売主と買主の間に1社だけ入る「両手仲介」の方法です。片手仲介は売主か買主のどちらか一方にしか仲介手数料を得ることができないのに対して両手仲介は売主・買主の両方から仲介手数料を得ることができるので利益は片手仲介に比べ、2倍になります。

不動産会社は片手仲介に比べ両手仲介の方が利益2倍になるため、当然両手仲介を望みます。

しかし、両手仲介では売主・買主の条件すり合わせが難しく、どちらかに不利益が生じてしまう可能性があるのです。片手仲介であれば、不動産会社が売主・買主の双方に味方としてつくので、条件のすり合わせがしやすく、顧客の要望に沿って取引を進めやすいというメリットがあります。

地場の不動産会社と大手の不動産会社はどっちがいい?

不動産会社選びのポイントでも解説したとおり、大手でも地場の不動産会社でも紹介できる物件情報には差はありません。

よく、チラシやホームページで「物件情報量〇〇件以上!」「紹介できる物件数〇〇No.1」みたいな不動産会社を見かけますが、あれはどこの不動産会社でも同じですので注意しましょう。では、地場の不動産会社と大手の不動産会社ではどう違うのでしょうか。

それぞれの特徴について解説していきます。

地場の不動産会社の特徴とおすすめの人

地場の不動産会社とは地元密着型の中小零細企業やフランチャイズ加盟店が挙げられます。フランチャイズ加盟店はセンチュリー21やピタットハウスなどの会社です。母体は大手の企業ですが、中小零細企業がフランチャイズとして加盟しています。
地場の不動産会社は長年地域に密着し、営業していることから近隣の情報に詳しく、交通量や治安・地域の暗黙のルールなどにも詳しいことが強みです。また、集客力がそこまでない小さい地場の不動産会社は片手仲介であることが多いです。そのため、顧客一人一人を大事にしており、親身に対応してくれる可能性があります。
地場の不動産会社は特定の地域で自分の希望に沿った不動産をじっくり探したい人に向いているといえます。

大手の不動産会社の特徴とおすすめの人

大手の不動産会社は財閥系・信託銀行系・1部上場の会社が挙げられます。三井不動産・住友不動産やみずほ不動産などです。
これらの大手の不動産会社の特徴としては、サービスの範囲・不動産業者独自のネットワークの広さにあります。
また、地場の不動産会社に比べると社員教育もしっかりと行き届いており、宅建士などの有資格者の数も多いです。そのため、一定レベルの対応が期待でき、しっかりとした広告を打ち出しているので不動産会社を初めて利用する人でも安心できるという強みがあります。

大手のサービス範囲を例に挙げると大手で不動産を購入し、後々リフォームを考えている場合などは簡単な手続きだけでリフォームを行えたり、提携するサービスの加入がスムーズだったりします。
しかし、大手は地場の不動産会社に比べるとそこまで地元に精通しているわけでもなかったり、機械的な対応となる場合が多いです。

また、両手仲介が多いので、売主との兼ね合いで希望条件の交渉が難しくなります。

大手の不動産会社に向いている人は、不動産会社を探し始めたばかりの人や遠方の人、広い範囲で不動産を探したい人に向いていると言えます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

この記事では、不動産会社選びで失敗しないためのポイントや地場の不動産会社と大手の不動産会社の違いに焦点を充てて解説しました。
不動産購入で満足のいく結果を得るためにも、不動産会社選び、担当者選びはとても重要なことです。不動産会社はどうしても利益優先の会社が多くなっています。
そんな中で、顧客優先で顧客満足度の高い親切な不動産会社に出会うことができれば、あなたの不動産購入も満足のいく結果を得ることができるでしょう。
人生で一番高い買い物になることが多い不動産購入であるからこそ運任せではなく、顧客満足度の高い親切な不動産会社、担当者に出会うための行動をすることも重要です。

記事の監修

久保 雅巳
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
累計約800件の相談業務に従事。お客様に「知らないことで損をさせない」「お金のことで後悔させない」「お金のことで不安にさせない」をモットーに活動中。

メッセージ

お金に関する疑問、不安などを一緒に解決します。 わかりやすく、楽しく、ためになり、実践できる、コンサルティングを提供し、人生がいい方向に進むようトータル的にサポートを させていただきます。

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この記事を書いた人

■ペンネーム
YUU
■不動産歴
3年
■得意な不動産ジャンル 
賃貸・売買
■保有資格
宅建士
■自己紹介
大手の総合不動産会社の賃貸営業として入社。
入社後、1年以内に宅地建物取引士の資格を取得。
現在はフリーの不動産専業ライターとして活動中。

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