猛威を振るったコロナウイルスの影響により、私たちの生活は大きく変化しました。特に仕事面では、在宅ワーク・テレワークの復旧によって、場所を選ばずに働く「新しい働き方」が注目を集めています。今回は、「田舎で生活がしたい!」「地方で起業したい!」「土地の安い地方で家を建てたい!」と考えている人に向けて、関東圏でおすすめの移住先と移住支援についてご紹介します。ぜひ、移住計画の参考にお役立てください。
田舎と都会の良いとこ取り!サーファーからも人気の高い【神奈川県】
近代化が進む横浜、歴史を感じる鎌倉、観光地で有名な箱根など、多彩な顔を持つ神奈川県は、移住先としても大人気です。地元の人に限らず、移住者も虜にする「神奈川県」の魅力についてご紹介します。
神奈川県の基本情報
面積 | 2,416.32㎢ |
人口 | 9,233,545人 |
人口密度 | 3,821人/1㎢あたり |
市区町村数 | 19市/13町/1村 |
坪単価 | 約86万円/坪 |
神奈川県の魅力
都心へのアクセスが良い
海・山・川など豊かな自然環境の中で暮らせる
おしゃれなお店や話題のスポットが多い
住むエリアにもよりますが、電車・バスなどの交通機関が充実しているため、生活する上で不便さはほとんど感じないでしょう。観光地や人気スポットも多いため休日も満喫できます。湘南(江の島・鎌倉)エリアに行けば、おしゃれなお店が立ち並び週末は観光客が賑わいます。海では、マリンスポーツを楽しむことができるため、サーファーからも大人気です。県央エリアでは緑豊かな自然が広がり、登山・キャンプ・釣りなどを楽しむことができます。豊かな自然と歴史を感じることができる神奈川県は、どんな世帯にもおすすめできる移住地です。
移住者支援
神奈川県では移住・定住希望者に向けて移住相談会や空き家を利用したお試し移住体験など、様々な支援策行っています。主なエリアは、小田原市・平塚市・大磯町・鎌倉市・相模原市などです。詳しい情報は各市町村ウェブサイトをご確認ください。
参照:神奈川県HP
幅広い年代の人が住みやすい!子育て世帯にもおすすめ【千葉県】
東京のベッドタウンとしても人気のある千葉県は都心へのアクセスも抜群です。また、東京に比べ物価や土地・家賃が安いため、一人暮らしや子育て世帯も暮らしやすいでしょう。豊かな自然を残しつつ、便利さを兼ねそろえた千葉県の魅力について紹介します。
基本情報
面積 | 5,156.74㎢ |
人口 | 6,284,480人 |
人口密度 | 1,216.91人/1㎢あたり |
市区町村数 | 37市/16町/1村 |
坪単価 | 約43万円/坪 |
千葉県の魅力
土地が安いため広々とした戸建が建築できる
都心へのアクセスが良い
移住者支援制度が充実している
千葉県は、東京都や神奈川県に比べて土地の価格が安いという特徴があります。家庭菜園や庭、大型犬を飼いたいなど、理想の暮らしが実現しやすい環境でしょう。また、都心へのアクセスの良さも魅力で、我孫子駅や柏駅、流山おおたかのもり駅から都心までは1時間以内で移動可能です。移住者支援も充実しているため、ぜひ千葉県での移住生活を検討してみて下さい。
移住者支援
千葉県は、各市町村で積極的に移住者支援を行っています。例えば、君津市では県外で働きながら君津市へ移住する人に対して、引っ越し費用・テレワーク費用を最大10万円まで補助する「君津市住まいるきみつ移住者助成金」を実施しています。その他の市町村でもユニークな移住者支援金・助成金制度を実施していますので、ぜひホームページをチェックしてみて下さい。
(参照:ちょうどいい千葉)
ほどいいが「ここ」にある!都心へのアクセス抜群【埼玉県】
令和3年に埼玉県は転入過数(転出する人より転入者が上回った数)が全国2位となりました。この背景には、コロナ禍によるテレワークの復旧で、ライフスタイルの変化を求める人が多くなったことが挙げられます。子育て支援や移住者支援の手厚さは、埼玉移住の魅力の一つです。ここからは、盛り上がりを見せる「埼玉移住」についてご紹介します。
基本情報
面積 | 3,797.75㎢ |
人口 | 7,344,765人 |
人口密度 | 1,931.98人/㎢ |
市区町村数 | 40市/22町/1村 |
坪単価 | 約53万円/坪 |
埼玉県の魅力
都心へのアクセスが良い
移住者に優しい「移住者コミュニティ」を開催
自然災害の発生率が低く、安心安全に暮らせる場所
千葉と同じく、東京のベッドタウンとして栄える埼玉県は都心へのアクセスの良さが抜群です。大宮から東京までJR上野東京ラインを利用すると30分で移動することが可能です。さらに新幹線を利用すれば気軽に旅行を楽しむこともできます。また埼玉県では、移住を応援する取り組みとして、「移住者コミュニティ」への参加サポートを行っています。移住前に、地元の人や先輩移住者と関わることができるため、暮らしのこと、子育てのこと、街のこと、気になることは移住前に解決することができます。さらに、「快晴日」が全国一位、土砂災害発生件数は全国で最も少ない結果となっているため、長年暮らしていく上での安全性の高さも魅力です。
移住者支援
埼玉県は、「移住者相談窓口」・「移住お試し住宅」・「移住支援金」など、手厚い移住者サービスを実施しています。中でも移住支援金は、東京23区在住・通勤されている方が埼玉の対象地域に移住・就業・企業した場合、最大130万円の支援金を受けることができます。その他、埼玉県の魅力を多数発信していますので、ぜひホームページをチェックしてみて下さい。
(参照:住むなら、埼玉)
のびのびした田舎暮らしが叶う!知る人ぞ知る穴場の移住地【茨城県】
茨城県は、山や海、田畑の自然が色濃く残っているため、のびのびとしたスローライフを送ることができます。また、新鮮で安心・安全な食材が豊富で安く手に入るため、体に優しいオーガニックライフも実現可能です。そんな「知る人ぞ知る穴場の移住地」茨城県の魅力についてご紹介します。
基本情報
面積 | 6,097.54㎢ |
人口 | 2,841,084人 |
人口密度 | 465.94人/㎢ |
市区町村数 | 32市/10町/2村 |
坪単価 | 約12万円/坪 |
茨城県の魅力
広々した土地でのびのびとした田舎暮らしができる
生活費を抑えて趣味や子供の教育を充実させられる
東京と田舎で二拠点居住も可能
茨城県は1住宅あたりの敷地面積が395㎡で全国一位となっています。東京都は1住宅あたりの敷地面積が約140㎡のため、茨城県の家は東京都に比べて2倍以上の敷地面積であるということがわかります。広い土地を安く購入できるため、憧れの平屋を建築することも可能です。東京へのアクセスも良いため二拠点居住も実現可能でしょう。経済的にも時間にも余裕が生まれることで、趣味の時間や子供への教育を充実させることができるのは田舎暮らしの嬉しいメリットです。
移住者支援
茨城県は移住者支援として、東京都に在住で23区に通勤する方が茨城県に移住した場合・就業又は起業した場合、条件を満たせば世帯100万円、単身者60万円の移住支援金を支給しています。この補助金申請には予算が設けられているため、検討している方は事前に転入先の市町村へご相談ください。
(参照:わくわく茨城生活)
移住したい県・子育て満足度」ナンバーワン!魅力あふれる【群馬県】
群馬県は、移住したい県ランキングの上位に位置している人気の移住先です。言わずと知れた日本を代表する温泉地で「草津温泉」、「伊香保温泉」、「万座温泉」など個性あふれる温泉を気軽に楽しむことができます。温泉好きにはたまらない移住地ではないでしょうか。近年のサウナブームで増々注目を集める群馬県の魅力をご紹介します。
基本情報
面積 | 6,362.28㎢ |
人口 | 1,941,681人 |
人口密度 | 300.72人 |
市区町村数 | 12市/15町/8村 |
坪単価 | 約14万円/坪 |
群馬県の魅力
さまざまな温泉が楽しめる「温泉大国」
物価が安くて暮らしやすい
移住者向けのイベントや援助が豊富
群馬県の魅力の一つとして、物価・生活費の安さが挙げられます。居住費に関しては、東京の半分以下で生活可能で、土地の価格を示す坪単価は約14万円/坪とかなり手頃です。大きな土地で憧れのマイホームも実現できるでしょう。また、移住者に向けたユニークな就活ツアーを行っていたり、東京にいながら群馬移住について相談できるフェアを開催していたり、移住者の受け入れを積極的に行っています。気になる方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。また、群馬県は北部と南部で気候が大きく異なります
(前橋地方気象台 群馬県の気象特性:)
移住を検討している人は、ライフスタイルに合わせて選びましょう。
移住者支援
東京圏から移住・就業・起業する方で、指定の条件を満たした場合、単身60万円、世帯100万円、18歳未満の帯同で一人につき+30万円の支給を受けることができます。子育て支援も充実しているため、子育て世帯には特におすすめの移住先です。「ぐんまな日々」というウェブサイトでは、より詳しい群馬移住について見ることができます。ぜひチェックしてみてください。
(参照URL:ぐんまな日々)
終わりに
移住先を選ぶ際のポイントとして、どのような生活を送りたいか明確にしておくことが非常に重要と言えます。今回紹介した関東圏の移住先は、都心へのアクセスも良く、田舎と都会を感じながらのんびりしたスローライフが送れます。東京よりも土地が安いため、理想のマイホーム建築も夢ではありません。オン・オフはっきりとした生活が可能となるため、生活がより豊かで充実したものとなるでしょう。ぜひ、この機会に各自治体が行っている移住者支援をチェックしてみて下さい。

草間 栄治
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 、CFP®、証券外務員Ⅰ種、2級DCプランナー
日本商工会議所簿記検定試験2級
FP国際資格の最上位CFPを26歳で取得。 その後、FP1級、DCプランナー2級を取得。 専門家として、保障設計だけでなく、資産運用、住宅、教育資金など様々なお金の問題に関わる必要があると感じ、ファイナンシャルプランナーに。 趣味は筋トレ。ベンチプレス112.5Kg。
メッセージ
「人生100年時代、お金に困らないように」です。 そのため、ライフプランニングから課題解決へ導く際は、順調な人生の時はもちろん不測の事態が発生したとしても皆さまが望むライフプランの達成にむけたアドバイスをしていきます。