独身女性が一人で生きていくためのライフプラン~住宅購入編②

独身女性が一人で生きていくためのライフプラン住宅購入編後半。今回は、独身女性の資産運用についてお話します。
バリバリ働ける年齢の時は、お金の使い方も自由だし、時間の使い方もある程度自由だし、何も心配はないでしょう。しかし、自分の老後を考えたときにどうしようもなく不安が過ってしまう時があるでしょう。働けなくなった時の老後資金は?怪我や病気になった時は?住むところは?その不安を少しでも無くすために資産を増やそうと考える女性が増えています。

目次

資産運用する女性が増えています

住宅購入編前編では、自己の住居を購入するメリットをお話ししましたが、現在、現役で働いている方が年金受給資格を得る時、おそらく年金での収入は減ることはあっても増えることは見込めないでしょう。

更に今はバリバリ働けても年々体力は衰えていきますし、現在と同じように働ける保証もありません。そういうところからどんどん漠然とした不安が生じます。そこで、不安を解消するために、老後の貯蓄を自分自身で備えるための資産づくりとしての運用、特に不動産投資を選ぶ方が増えてきています。
前回、ご紹介したように、独身用として購入したワンルームマンションを賃貸物件として貸し出し、家賃収入を得る手法もあります。
住宅ローンは賃貸業を営む場合には利用できませんが、不動産投資に向けたローンは各金融機関にて用意されております。


ローンの返済時期は家賃収入から支払うので利益は減りますが、ローンが無くなればそのまま家賃収入が収益になりますので、約20年後(定年後)、今のように働けなくなったとしても不労所得を得ることができ、減少した収入部分を補うこともできるでしょう。年金以外に収入減があることは少し安心できますよね。
さらにその不動産は自分が所有するものなので、将来的に自分で住むという選択肢もできます。
その後、老人介護施設等に入居しようと思えば、所有不動産を売却し、まとまったお金を施設入居の際の一時金に利用することもできるでしょう。


また、賃貸業務といっても、管理は管理会社に任せておけばそれほど難しいこともありません(家賃保証などをしっかりと交渉していくことも大切です)。ご自身名義の所有物件なので、長期保有して安定的に収入があるのもメリットです。会社員として現役で働いている間は、不動産投資の減価償却という制度を利用して、本業のお給料と損益通算できますので、節税効果も得られます。
借り手がいなくて収入が得られないとか、修繕費用がかさむのではないかといった心配が出てくるかもしれませんが、購入を決心する前に、十分に資金計画を練り、老後にどれくらいの資金が必要か、どれくらいの出費があるか等と合わせてある程度計画し、自分が借りられる金額ではなく、無理のないローンの返済可能額を基に必要な資金のシュミレーションをしていきましょう。資金計画案には、精通した不動産会社やFPなどと相談するが良いでしょう。なお、一般的には、収入の25%以内に返済額を想定すると無理がないといわれています。

女性のライフプランと不動産投資

自己居住用に購入した所有不動産をそのまま居住し続けるのか、不動産投資として賃貸するのか、それとも売却するのかは、皆様の生活環境の変化によって様々です。
特に女性は、「生涯独身を貫く!」と決心しても、いつどこでライフプランが変更になるかわかりません。突然運命の人に出会うかもしれませんし、突然親の介護が必要になるかもしれません。そんな時があるかもしれないという可能性を考えておくだけでも適切な対処をしやすいでしょう。購入の準備とともに、売却の想定も一緒に考えておくことをお勧めします。


男性に比べても平均的に女性の寿命の方が長いといわれています。中長期的な投資である不動産投資に向いているのも分かりますね。さらに、女性目線の物件は基準が厳しく、女性はもちろん男性にも人気があり空室リスクも少ないといわれています。自己の居住用として購入する物件でも、駅から近い等、周辺環境の整った所在で選び、賃貸としても利用できることを想定しておくと、ご自身でも便利ですし将来投資利用する時にも良いです。


生涯未婚率も高まり、女性の年収も上昇している今、将来の備えとして住宅を購入するという選択は、ご自身のライフプラン・マネープランを考慮したときに老後の不安解消要素としてだけではなく、安定した生活基盤を形成する手段にもなる可能性は大いにあります。そのためにきちんと資金計画をし、無理のない返済でご自身の資産を賢く手に入れ、快適な生活を送りつつ人生の備えを得るのも悪くはないのではないでしょうか。

続編はこちら
独身女性が一人で生きていくためのライフプラン~住宅購入編③

記事の監修

加藤 勇
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP、証券外務員Ⅰ種、住宅ローンアドバイザー
愛知県内の信用金庫に20年以上勤務し、多数の店舗で個人・法人の資金計画等のコンサルティング業務に従事。個人の資産運用・保険・住宅ローン、法人の融資や事業計画策定といった幅広い実務経験を活かし、顧客に寄り添う丁寧なコンサルティング業務が顧客から支持されている。

メッセージ
日々進化、変化する社会の中で、自分自身も向上心を持ち、自己研鑽に励んでおります。 お客様と二人三脚で、よい人生を歩めるようにお手伝いして参ります。 どうぞよろしくお願い致します。

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この記事を書いた人

■ペンネーム
Mare8
■不動産歴
6年
■保有資格
宅地建物取引士、AFP
■得意なジャンル
不動産売買関連
■自己紹介
不動産業界歴は6年目です。不動産会社でパート勤務をしています。業務では、主に土地の売買仲介に携わっています。現地調査から役所調査、契約関係書類の作成をしています。
将来的に避けて通ることはできないであろうと思い、空き家対策関連の講習等に参加したりしてノウハウを勉強中。
宅建士とAFPの資格を保有していますので、その知識を活かしてお客様の相談にもたまに対応させていただいています。
経験を活かした執筆ができればと思います。

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